皇室献上の歴史
会津特産「みしらず柿」が、なぜ「皇室献上の柿」と呼ばれるようになったのか。
その始まりと、今も続く献上行事の姿をまとめました。
会津地方を代表する柿である「みしらず柿」は、その品質と味の良さから毎年皇室に献上される伝統があります。皇室への献上は昭和3年(1928年)に始まりました。当時、会津藩主松平家ゆかりの松平勢津子様が秩父宮雍仁親王にご成婚された際、地元の生産農家が共同で天皇家と各宮家へみしらず柿を贈呈したのが「献上柿」の起こりです。
現在では福島県知事を通じて毎年秋に天皇ご一家および宮家へ献上されており、この献上行事は会津の秋の風物詩として定着しています。献上用のみしらず柿は会津若松市門田町御山地区(北御山地区)の生産組合員わずか9軒の農家で栽培された特別な柿のみと決められており、選抜された実は紅白の幕で飾られた会場で福島県職員が一つ一つ白い晒し布で丁寧に磨き上げ、和紙に包んで箱詰めされます。
こうして知事の献上書とともに贈られる会津みしらず柿は「献上柿」として長年にわたり皇室に納められ、会津の誇りとなっています。